社団法人日野青年会議所
2008年度理事長所信
第36代理事長 滝瀬仁久
今、変わる時 思いやりの心を持って
〜地域ぐるみのまちづくり〜
最近の日本は何かがおかしいと感じているのは国民の総意であると思います。戦後の日本は先人達の努力によって復興して来ました。豊かなくらしを手に入れた事により「何か大事なもの」を間違いなく失ってしまったはずです。「大事なもの」とは個々の価値観によって様々な捉え方はあると思いますが、私は『地域』と捉えております。『地域』の繋がりに着目し一年間活動を進めてまいります。
一番小さな「輪」は家庭でありますがそれに続くのが隣組・自治会、いや「地域」と言っても良いでしょう。昔は隣のおじちゃんに礼儀や遊びを教わり、おばちゃんに褒めてもらえる事は当たり前の出来事でした。近所で冠婚葬祭があると男氏は受付や設営、女氏は自宅から割烹着と包丁を持ち込み台所で手伝いをしていました。近くに困った人がいれば、誰からとなく手を差し伸べ助けあっていたのです。近所の子どもたちの成長は「地域」で見守ってくれていた様にさえ感じられます。そこには相手を思う気持ちが必ずあったはずです。私が成長をするにつれ東京ではだんだんとそんな風習は薄れ、近所との繋がりがなくなってきた事は非常に残念です。
私は日野で生まれ今日までこの地を離れる事なく育って来ました。日野に対しての思いは人一倍強いと思います。このまちを良くしたいと切に思っている一人の市民でもあります。小さい時には年に数度、何気なく両親や親戚に付いて行き先祖に手を合わせておりました。数年前に父親を亡くしたせいか、以前にもまして先祖を敬う気持ちで手を合わせる機会が増えて来ました。この世に生を受けた誰しもが両親や先祖の存在があったからこそ、私たちは現代において『生かされている』のです。
最近では想像が出来ないくらいの悲惨な事件、集団生活によって得られていた協調性の欠落、異常気象や天変地異による被災もあります。そのような状況下で一番力を発揮するのが『地域』の繋がりなのです。しっかりとした地域の繋がりがあればこそ防犯・防災・教育等の山積している諸問題も解決への糸口が見出されていくのです。
この現実をしっかりと受け止め「家族」に「子どもたち」に明るい豊かな日野で安心して暮らしてもらいたいのです。郷土『日野』を再認識し責任世代の私たちから「地域」に働きかけをしていこうじゃありませんか。思いやりの心を持ち「地域」と共に『日野』を創って行きましょう。私たち自身が変わる時であり、『地域』も変わる時です。お互いが変わる事で「明るい豊かなまち日野」の実現が進むのです。
(真の公益団体を目指して)
2008年度は公益法人制度改革の元年です。公益法人とは主務官庁から公共性の高い活動をしている団体に許可されたものであります。現在は不透明な事業、不透明な会計処理をしている団体があり、そのような団体を一掃する狙いで改革が進められた観があります。社団法人日野青年会議所では多くの諸先輩方が長い時間をかけて議論を重ね合い、苦労の末に『社団法人』を取得したはずです。しかし今後は一般社団より公益社団はかなり厳しい審査が待ち構えております。その中で公益社団と認定されれば社会的な信用を受け地域での活動は更に活発になっていくでしょう。逆を言えば、我々は地域に対しての活動義務が課されていきます。
又、会計面においても事業費の50%以上を公益的なものに使っていかなくてはなりません。今までの様に会員の為だけの事業費の支出は減少させていくべきであります。管理費を含め再度細かなところにも目を光らせる必要があります。このような改革の渦中だからこそ今年は地域に対しての公共性、地域で担っている我々の役割を見出していきます。
昨年ホームページからの情報の伝達は目を見張るものがありました。これは情報化社会の現代において当たり前の事なのかも知れません。昨年以上にアクセスしやすい環境を整えるよう努力すると共に、公益団体として幅広く市民に我々の活動を発信していきます。
(築き上げたものを未来へ)
今年は社団法人日野青年会議所創立35周年という節目の年です。全国で526番目の青年会議所として誕生をし「明るい豊かなまち日野」をめざしての活動は、今日まで私たちに受け継がれております。多くの諸先輩方が築き上げてこられた、それぞれの時代に合わせ行われてきた事業を見つめ返し、直接体験談を伺う事で5年後・10年後の未来に、より素晴らしい日野であり続ける為の方向性・ヒントを見つけ出すとともに地域等との交流を深めていきます。
更に第37回東京ブロック会員大会を主管するにあたり、期待と不安の気持ちが交錯しております。現役メンバーには参加した事はあっても主管した事はありません。全てが手探りの状況でありますが準備に準備を重ね「心のゆとり」を持ち、より多くの方々をお迎えいたします。過去に行われてきた会員大会の有意義な事業や分科会を研究すると共に、大会式典では東京ブロック協議会と密に連絡とりながら臨みます。私はこれからの時代、東京ブロック会員大会は青年会議所メンバー向けと同時に、多くの市民・団体・地域に対して開かれた大会であるべきと考えております。日野大会では幅広く市民・行政を巻き込み、共に創り上げていけるような大会を目指していきたいと思います。「明るい豊かな社会の実現」を目指す東京ブロック内各地青年会議所メンバーには、会員大会を通じて対外的に活動している公益団体である事を認識し、各LOMで更なる運動展開を進めて行くきっかけの場として頂きたいのです。市域の皆様には一人でも多くの方々に会員大会に参加して頂く事で、熱き情熱を持った1700余名の活動をご理解してもらいたいです。
この2つの大きな事業を成功へ導く為には、今まで以上にメンバー同士の友情が必要であります。より一層のコミュニケーションをしていく事でゆるぎない強固な絆でLOM内の結束を図ります。又、諸先輩方のご理解・ご協力なくしては語れないと考えております。過去多くの周年事業や東京ブロック会員大会を2回主管した経験は何よりの財産であると思います。豊富な財産を無駄にする事なく未来へ繋げていきます。
(交流を進めることで)
青年会議所の組織は単年度毎で活動をしております。その時代背景にあった事柄を中心として理事長の所信に則り事業を進めております。我々は色々な分野に対し広く浅い知識は持っていると思います。時としてかなりの調査研究をしておりますが、専門分野に特化してはおりません。今年は地域に根ざした運動展開をして行くうえで欠かせないのが各種諸団体との交流であります。市域には数多くの非営利活動法人が特化した分野で「良いまちにしたい」「安心なまちでくらしたい」と考え活動しております。日野青年会議所シニアクラブとの連携は基より、地域活動をされている様々な団体とのコミュニケーションは必要不可欠であります。お互いの活動を理解し合い、活動して行ければ「明るい豊かな社会の実現」がより進むはずです。
2006年には社団法人日野青年会議所と
(すべては子どもたちのために)
我々が子どもの頃はまだまだ地域の繋がりありました。通っていた小学校では学年に40人以上の学級が4〜5クラスあるのが当たり前の時代です。小学校高学年が低学年を弟妹のように面倒を見ており、近所のいたる所で大声を出し時間の過ぎるのも忘れるくらいに遊びまわっておりました。ランドセルを放り投げて校庭でのボール遊びに夢中になり、田畑や小川・用水で植物や生き物と触れ合い洋服を汚したものです。子ども会では祭事や夏休み・冬休みの間に、親たちが用意してくれた催し物がありこぞって参加したものです。現在では色々な遊び場がなくなり、安全に安心して遊べる場所の確保さえままならない状況で、非常に寂しい思いでおります。又、地域には自治会・子ども会がありますが、加入している世帯数の減少は目を疑うさまであります。会に入っているメリットより、入る事によるデメリットを考えてしまうからでしょう。しかしながら子どもたちに興味のある機会を与えるとどうでしょうか?日常生活ではなかなか体験出来ない「春の田植え」や「秋のいも掘り」です。最初は上手くいかなくても、終わりに近づくにつれ笑顔絶やさず作業しています。得手不得手はありますが、集中して物事に取り組む子どもたちは常に真剣で輝かしい眼をしております。この様な子どもたちを
子育て世代の我々がまずやる事は子どもたち・親御さんたちが地域に対して何を望んでいるのか、逆に地域では何を望まれているのかを直接肌で感じる事です。お互いの立場を理解して、その望んでいるものを地域関係者と手を携えて、子どもたちのために実践する事で地域の繋がりが活性化されるはずです。次代を担う子どもたちが笑顔で「このまちが好き」と言ってもらえる様な青少年育成事業を、親御さんや地域関係者と共に創り上げていきます。
(日野を思う友を求めて)
青年会議所は経営感覚を持った青年経済人の団体と言われております。仕事を持ち、家庭を待ちながら社会活動をしている中に「修練」「奉仕」「友情」が連鎖しております。ここ数年の社団法人日野青年会議所では同じ志しを持った仲間
決意
2008年社団法人日野青年会議所の理事長としてどれだけの指揮を執れるかまだ解りませんが、なるべく時間を空けておき、これまで青年会議所を築き上げてこられた諸先輩方、支えて頂くLOM内各メンバーと私自身がコミュニケーションを図ります。又、東京ブロック内各地青年会議所との交流も行います。汗をかき行動する事で「明るい豊かなまち日野」の実現がなせるよう、全身全霊で務める所存であります。一年間どうぞ宜しくお願い致します。